我来たり、我見たり、我勝利せり
趣味は、“人間狩り”。
INTRODUCTION
ハネケ、ザイドルなど世界に影響を与え続ける巨匠たちに続き、その挑発的な視点、人間に対する深い洞察力を受け継いだ若き才能たちが活躍するオーストリア映画界。監督のダニエル・ヘースルとユリア・ニーマンは、利潤追求と社会的課題の解決の両立が成り立たぬ資本主義システムの結末と、超富裕層の無敵さを最大限に誇張し、残酷な物語を寓話的に描き上げた。ヘースルはザイドルの元助手であり、本作で“狩り”を題材にしたことはザイドルの『サファリ』(16) とのつながりを考えられずにはいられない。恐ろしいほど不快なこの物語は私たちの周りで起こりうる嘘のようなリアルを描いている。
STORY
起業家として億万長者に成り上がり、幸福で充実した人生を送るマイナート家。一家の長であるアモンは、家族思いで趣味の狩りに情熱を注いでいる。ただ、アモンが狩るのは動物ではない。莫大な富を抱えた一家は“何”だって狩ることが許されるのだ。アモンは“狩り”と称し、何ヵ月も無差別に人を撃ち殺し続けている。“上級国民”である彼を止められるものはもはや何もない。一方、娘のパウラはそんな父親の傍若無人な姿を目の当たりにしながら、“上級国民”としてのふるまいを着実に身につけている。ある日、ついにパウラは父親と“狩り”に行きたいと言い出す。
CAST
オリヴィア・ゴシュラー、ウルシーナ・ラルディ、ローレンス・ルップ
マルクス・シュラインツァー、ゾーイ・シュトラウプ
STAFF
監督: ダニエル・ヘースル、ユリア・ニーマン
製作:ウルリヒ・ザイドル
原題:Veni Vidi Vici 字幕翻訳:吉川美奈子
RELEASE
※レンタルのみの発売となります。
収録内容:
映像
・本編(86分)
<製作年度>2024年
<製作国>オーストリア
<DVD仕様>カラー/シネマスコープ/ステレオ/一層/音声:ドイツ語/日本語字幕
発売日:2026/2/4
R指定:PG12
販売元:株式会社JIGGY FILMS
コピーライト:©2024 Ulrich Seidl Filmproduktion GmbH